教育心理学研究

仙台市教育局との連携協定に基づき、学習意欲に関する心理学および脳科学的アプローチを用いた学際的研究に取り組んでいます。学習意欲を定量的に評価する測定ツールの開発、仙台市の公立小中学校に通う全ての児童生徒を対象とした横断的・縦断的質問紙調査、研究協力校での授業観察等を通じ、学習意欲と生活習慣、家庭環境、学習行為、授業態度、学力との関係を探っています。

中でも我々が特に注目しているのが、興味・好奇心です。学習内容そのものに関心を持ち、自ら意欲的に学びに取り組む子ども達とそうでない子ども達を分ける背景要因は何なのか、興味・好奇心と背景要因との関係は発達を通じてどのように変化していくのか、どういう背景要因に着目した働きかけが最も効率的に子ども達の興味や好奇心を喚起するのか、その手がかりを求めて研究活動を行っています。

また、学習意欲の問題は対象を子どもに限定するものではありません。成人期や老年期において、自ら意欲的に学びを進めようとする態度は知的機能の維持にとって不可欠です。成人期以降の発達段階における興味や好奇心を支える背景要因についても、研究を進めています。

なお、学習意欲を高める、あるいは低下を阻止するためには、学校・家庭・地域の協同による継続的取り組みが必要です。その一助となるべく、研究成果の一部は教師・保護者向けパンフレットにまとめて各学校を通じて配布しています。また、教育局や各学校の要請に応じて、教職員や保護者の方を対象とした講演活動も行っています。このような取り組みを通じ、学校・家庭・地域と大学が相互に協力し合いながら子ども達の学びをエビデンスに基づいて支えていく仕組み作りを目標としています。

例えばこんな研究
  • 学習意欲を簡便に測定可能な心理尺度の開発
  • 生活習慣が学習意欲を介して学力に影響していくプロセスのモデリング
  • 授業中の行動と学習意欲の関係